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暮らしと人生に余白を

本の片づけが難しいと感じる理由と1つの答え

約9分

突然ですが、次々に新しい話題の化粧水を買ってきては試してみるも肌にそんなに効果は感じず、また新しいのを買ってきてしまう。気が付けばいつ使ったのかも覚えてない使いかけの瓶がホコリをかぶってオブジェ化している洗面所、、、そんな光景を見たことありませんか?

本の片づけが難しいと感じる2つの理由

化粧水とかけまして、本の片づけと解く。そのココロは、、

女性でも男性でも顔の保湿はしないよりしたほうがいい。もし、あなたが25歳を超えているならたとえ引きこもりであってもニベアだけでも塗ったほうがいい。

保湿目的だけでなくアンチエイジング目的なら好きな成分が入ったコスメ、キレイになりたい、気分を上げたいのなら好きなタレントがCMをしている旬のコスメでもいい。

でも、時々でいいのでそもそもなぜコスメを「買ったのか?」の部分を深掘りしてみて欲しいのです。

あなたが何かを買う時、そこには必ず一つ以上の理由がある

「なんとなく買ってしまった」のにも理由があるし、「知らない間に買っていた」のなら一度脳神経のお医者さんへ相談しに行った方がいい。

大人は化粧水をつけるものと思い込んでいるなら保湿には違う方法もあると知ったほうがいいし、キレイは得するから化粧水は先行投資と思うなら回収はできているかをデイトレーダーなみにチェックしたほうがいい。

、、、ここまで読んでいただいて「え?本の片づけの話は?」と思ったあなたには次にこう尋ねたい。

「あなたが最近買った本はなんですか?」そして「なんであなたはそれを買ったのですか?」と。

本の片づけが進まない理由

本の片づけが進まない多くの原因はそもそも「なんで買ったのか?」を忘れてしまっていることにあります。

あなたは『希望商品』ってご存じですか?
「より良くなりたい」という人間の希望を目に見えるカタチにして販売されている商品のことです。
要するにこの世にあるほとんどの商品とサービスですね。世の中のほとんどのモノは「希望」をエサに売られています。


より良い暮らし、より良い人生、今日よりステキな明日になるように人間は生きてきました。何を食べるにも、何を買うにも、明日のワタシがよりよい明日を迎えられるようにと洞穴に住んでいた頃からそうして命をつなげてきました。

だから「希望」のチラ見せにはとんでもない効力あり、購買意欲を掻き立てられてしまいます。それは「希望」が人間が活きるエネルギーの大切な要素であり、人類が前へ進むための燃料である以上しかたないことですね。


問題は「希望」のチラ見せに振り回されて、次から次へと買ってきてしまう、またはもう必要ないとわかっているのに捨てられないことです。本人が捨てたいと思っているのにできないことは想像以上に苦しいこと。一度「なんでこんなこともできないんだ?」と思ってしまったら、あっという間に自己否定のスパイラルに陥ってしまいます。


逆にこの部分をコントロールできるようになれば、ちょうどいい量の「希望」を買えるようになるし、もう希望の燃料にならない死蔵品を1秒の葛藤もなく手放すこともできるようになります。

つまり、その本をなんで買うのか?をキチンと理解して買えるようになれば、理由を把握してるので手放すのも簡単になるわけですね。

本が捨てずらい2つの理由

次に本が他のカテゴリーのモノ(衣類、書類、小物)に比べて捨てずらい理由について考えてみましょう。

有効期限がない

本は服と違って目的が目に見えにくいから捨てる判断がしずらいですね。小物のように壊れることもないし、書類程ボロボロになるわけでもありません。


服ならまず「着れるか?着れないか?」で判断できます。そのほかにも「生地が傷んでないか?」「あまりにも流行おくれではないか?」「へんなにおいがしないか?」など。

化粧品もどんどん洗面所にあふれている場合も多いけれど、有効期限のあるモノや直接肌に触れるものなのでいつ開封したかわからないモノは捨てられますし。
そもそも「キレイになるためのモノ」という明確なミッションを背負ったモノたちなので「効果がなかった」「もう古い」などしてほしい仕事ができてないことがわかりやすくこちらも処分しやすい。
「同じようなモノを持っているから」というのもわかりやすい処分理由になってくれます。

対して本自体には有効期限はなく、流行りは若干あるものの基本的には「読めれば使える」という認識があります。なのに片づけに際しては「あなたの賞味期限」という有効期限で見極めなければいけないためその切り替えができないと捨てずらくなります。

なんだか気高い

本ももちろん希望商品です。
本の購入目的の9割は「今より良くなりたい」という希望ですから。
ですが同じカテゴリーの化粧品や健康食品や健康器具、まはたジムの入会費のように有効期限がないので捨て時が自分依存なところが手放す際の難易度高いひとつの理由。

もうひとつはなぜかアカデミックな雰囲気で長いこと家庭に居座るという光景を原風景として脳に刷り込まれているから。
健康器具と同じ理由で飛びついて買い、健康器具と同じ理由で使わなくなりホコリをかぶっているのに、本はなぜか家庭の中でアカデミックな雰囲気を隠れ蓑に悠々と廃棄を免れているのです。犯しがたい威厳と「いいの?手放しちゃって?バカなままだよ?」みたいな上から目線の脅迫概念で我々のコンプレックスをつついてきては毎回なんとなく廃棄処分を免れているのです。

本を片づけやすくするためのたった1つの質問

本を片づけやすくするために、迷ったら自分にこう尋ねてみてください。

「この本なんで買ったんだろ?」と。

さらに買った時の状況を思いだすと手放すべきかどうかはさらにはわかりやすくなります。

買った時の状況というのは「時間が余ったから」というなつかしきアナログ時代的な理由もありますが、たいていは「焦ったから」「(このままじゃ)ヤバいと感じたから」「良くなりたいと思ったから」だと思います。その時の気持ちを抑えるために買ったのではないか?ということも同時に尋ねてみるとよいでしょう。

家に本を置いておく目的4つ

ところで本を家に置く目的はなんでしょう?

一般的には大きく分けて以下の4つになります。

  1. 今使っている・今必要な資料
  2. 代々受け継ぎたい資料
  3. ココロを温める宝物
  4. 思い出の品

この4つのどこにも入らない本なら今すぐ手放してOk。あなたのより良い未来に微塵の影響もありません。


「今いる資料」なら今年中には読み終えるし、遅くとも今年中には効果を感じてください。効果を感じたらその手放してOKです。
3・4は同じような分類に見えますが、4の方が毎晩眺めたり、そばに置いて度々開く感じ、3は他の思い出の品々と一緒に箱に入れておくようなイメージととらえてください。

デジタルだからと気を抜くな

じゃあkindleなどの電子書籍ならいいのか?とうことになりますが、結論としては今はOK。
でもこんまり片づけはデジタルデータももちろんやります


でも今現在住まいの体積を圧迫しているのではないので今後6年位はデジタルデータはお目こぼし状態にしています。5Gが本格的に始まったらそちらが主戦場になるかもしれませんね。

もっと時代が進めばバーチャル空間に自分の記憶もデータも所持品もいっしょこたに入ってくると思います。そうなる前の今の時点で物質的な片づけを完璧にできるようにしておくことが何より重要かと思っています。

本の片づけ解決方法は?

問題の核心にカタをつける片づけ


あなたが本に何を求めるのか?なんで求めるのか?それを真剣に考えたことはありますか?

デジタルだろうが、実物だろうが「不安を感じると所有に走って、のちに自分では手放せなくなるココロの状態」が問題

なんとなく買っても不安の解消には役にたちません。

今抱えていいる不安の本質に向き合って、それを解決する本を手に入れない限り、あれもこれもと希望商品を買い続けることになります。


片づけ現場でこんまりさんの本を数冊に他のいろんな片づけ本があちこちから出てくることはマストのあるあるです。

それでもこれは実際に片づけを行動に起こした方だけが体験できる苦笑いエピソード。

それに片づけ本を一気に片づけるときのココロのスッキリ感とワンステージ上がった感といったら、、、。これは体験した方だけの特権。もしかしたら片づけの神からのサンクスボーナスなのかもしれませんね。


こんまりさんの本も購入者も悲しいことに9割りが今も片づかないまま。

なぜならば片づけ本を買うことで「片づけしようとしてるワタシ」「片づけるだろうワタシ」という役どころ(希望)を購入しており、買った時点でもうその本の役目は終わっているから。

今日家に帰ったら、片づけ本は感謝と尊厳を持って手放してさしあげてください。

手放す本・愛する本

片づけに限らず、英語や投資や資格や”会社を辞めてフリーランスになる系”などさまざまな実用本はその本に求めた希望を自分に問いただすことでその本の仕事が終わってるかどうかがわかります。

買って1か月手つかずなら仕事が終わっている本と言っていいでしょう。手放してください。

買ったけど忙しくてできなかったのなら忙しくなくなってからその時改めて買い求めてください。なんでも早い現代では数か月先でも新しいアイデアや通信機器などが生まれているからです。


ほとんどの実用書を手放したら、残ったその他の本についてはじっくり愛を確かめ合うように置き場所を吟味すればいいだけ。

残された本たちは「やっと、私の元に帰ってきてくれた、、、♡」とあなたをより良い状態へ導いてくれるでしょう。

手放すワタシ・愛するワタシ

結局、本を手放す、という行動を通して「これまでの自分を手放し、これからの自分を愛する」と自分に宣言しているのです。だから人生が変わる。

仮にリバウンドするのなら変わってみたけど結局元の自分の方が好きだったということです。それは受け入れなくてはいけないし、私は片づいてない部屋が問題だとは思いません(片づけたいのに、とかたくなに思い続けているココロのほうに「あらねば」の思い込みがある)。

部屋がどうなっていようが、モノがどんなに多かろうが、それよりもいつでも自分が好きで、自分の人生を愛してるならそれでいいと思っています。

ココロが元気ならそれでいい。

でも元気じゃないなら一度プロと部屋の片づけしてみませんか?

ワタシを手放し、ワタシを愛する。それがChinacoの片づけレッスンです。

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