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上野国立博物館 特別展「桃山 天下人の100年」【片づけ目線の美術展レビュー】

「桃山 天下人の100年」

上野の国立博物館で開催中の美術展を観てきました。

今回は展覧会の見どころである屏風絵・ふすま絵への感想、コロナ禍の美術展鑑賞、日常生活へ活かす屏風技術を軸に片づけコンサルタント目線でこの展覧会をレビューします。

会期が残り少ないので「日常に活かす」ところだけ参考にしていたければと思います。

展覧会のみどころ

変革の時代を語る「桃山美術の教科書」―天下人の100年に迫る


室町末から江戸初期までの激動の100年間、この時代の美術が、何を受け継いで誕生し、後世にどのような影響を与えたのかを、教科書でも知られる戦国武将や茶人、文化人など有名人ゆかりの絢爛豪華な作品で検証します。政治とともに美術も変革の時代であったことが一目瞭然となる展覧会です。

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/momoyama2020/highlight.html

教科書でおなじみの戦国武将や茶人の直筆の手紙を見ることができます。将軍レベルのキズひとつなく、ガードの固い見事な甲冑、刀やさや。茶道具など、戦国文化で磨かれた品々の数々の他、とにかく屏風とふすま絵がこれでもかとばかりに展示されています。

絵画では、狩野元信かのうもとのぶから孫の永徳えいとく、その孫の探幽たんゆう。永徳のライバル長谷川等伯はせがわとうはく海北友松かいほうゆうしょう雲谷等顔うんこくとうがんによる障屛画や、江戸時代初期の風俗を写した風俗画。上杉謙信や豊臣秀吉、伊達政宗など戦国武将ゆかりの武具甲冑。千利休せんのりきゅう古田織部ふるたおりべゆかりの茶道具の他、高台寺蒔絵こうだいじまきえや南蛮美術など、様々な分野の時代を代表する作品約230件。全国を駆け回らないと見ることのできない作品が一堂に集められています。

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/momoyama2020/highlight.html

屏風絵やふすま絵は自らが発注したものと献上されたもので、絵の趣向が変わってきて、そのあたりを鑑みるのも面白かったです。

「こんなのもらっちゃったら邪見にできないよ~♡」とか「この殺伐とした時代に家に癒しが欲しいのぅ、、」とか「外に出れない(殺される!)から自室に野原の絵があれば女人たち喜ぶかな?」とか。

絵師も発注者のココロをくすぐるポイントを非常に的確にとらえていて、作品の贈り手、受け手、作り手のすべての「欲」が三位一体となって美しく昇華したものが国宝級の芸術作品になるのだと感じました。

「欲」といっても本質は「エネルギー体」ですからここでは三者三様のエネルギー体が上手い具合に作品に取り込まれて、数百年たった今でもなおとんでもないオーラを放っているのでしょう。しかも時は戦国、ささいな失敗で命をとられる時代ですから、どの作品にも現代とは全然違う緊張感と気合を感じました。

屏風とはバーチャルリアリティの始祖

屏風とふすまは魔法のアイテム

ところで今回のみどころである屏風。平面的な日本家屋のどこに置いても即座に空間をつくれる魔法のようなアイテム。それでいて畳んで仕舞えるという大変実用性高い”家具”でもあります。

屏風のすばらしいところはふたつ。

置くだけで部屋に新しい空間を作り出す

屏風絵の中に異空間を作ってしまう

①は物理的な新空間を、②は心理的な異空間を瞬時に作ってしまうわけです。そのふたつを同時に叶えてしまうところがすごいと思います。ふすまも同じで、しまえば解放空間、閉じれば部屋が分けられ、一枚絵が登場します。

屏風絵・ふすま絵にはデフォルメされた自然美の情景や異国の景色、物語の一説など、日常生活とは一線を画したいわばバーチャル空間で、限られた空間を上手に活用しながらも、薄暗い室内の単調な毎日に抜け感を持たせていたに違いありません。

カメラもYouTubeもない時代、俯瞰した市中の街並み(国宝 洛中洛外図屛風らくちゅうらくがいずびょうぶ 狩野永徳筆など)にはどれほど想像力を掻き立てられたことでしょう。自分もその中に描かれているんじゃないか?とワクワクしたと思います。

行ったことのない町の中に、見たことのない景色の中に身を置いた自分を想像してしまいます。

屏風絵・ふすま絵はバーチャルリアリティの始祖

そして屏風とふすまは絵画と違って、絵のその向こうが確かに空間であることがバーチャルリアリティの本質をとらえていると思います。見えてるモノ(二次元)と実際の空間(三次元)を脳で合成するわけですからまさにVRの元祖。

国立博物館では同時期に「5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」」や「8Kで文化財「ふれる・まわせる名茶碗」」を開催していて前者は5Gの高速大容量通信技術とAR(拡張現実)技術を組み合わせた新たな鑑賞体験で、メガネをかけて絵画を見ると説明の文字や解説が飛び出てくるもの。

後者は8Kディスプレイと原寸大茶碗型コントローラーを自由に動かしてバーチャルでいにしえの名器を触って鑑賞できるという企画でした。

5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」」は特に面白く、通常近づききれないところまで見れたり、傷みが激しく肉眼では色も形も識別できない部分も補正され鮮やかに蘇っていたり、動いたり、、、。展示のガラス板にべったりくっつかなくてもよく見えるので慣れればかなりラク。

これからの美術、芸術は、作品の中に入っていくものが主流になると思います。屏風絵の中に入って市中を探索できたら面白いですよね。

両者とも、機械を外せば日常に、機械を装着すれば3次元世界に浸れる技術で、まさにパッと開けば異空間へいざなう屏風やふすまと同じです。改めて屏風絵・ふすま絵の先進的な宇宙観(天空からの俯瞰図って発想もそう)を2020年の世から感慨深く眺めていました。

洛中屏風絵に学ぶ片づけ考察

そんな未来の技術にも劣らない屏風絵の英知を日常生活に取り入れてみませんか?

①部屋に雲をつくれ

「洛中洛外図屏風」など評価の高い絵になるほど「雲」の描き方、使い方が上手いと感じました。見せ所を見せ、それ以外は隠す。主に雲だったとしても、見えないから余計想像力を掻き立てられます。

そして雲で見えない部分も見えてるのと同じクオリティの場面を想像しています。

そう、巨匠とは見せ場に力を注ぎ、見せない部分は徹底的に見せない。が、完璧に想像させるワザとセンスを持っています。余計なモノは描かない。必要なモノは雲を割っても描く。

つまり「何を残して何を手放すか?」の片づけセオリーとまるで一緒です。

②洛中図かウォーリーか?

ここで想像してみてください。

「洛中洛外図」に雲の描写がなく、屏風の隅から隅までまんべんなく市中の様子が描かれてる状態を!

完全に「ウォーリーを探せ!」です。暇つぶしにはうってつけですが、みやびさのかけらもありません。人生は見えない部分があるからいいのです。全部見えれば、全部わかれば幸せというものではありません。

しかしあなたのお部屋では往々にして部屋のモノが部屋一面に見えるように置かれていませんか?いつもその中からお目当てのモノを探していませんか?

あなたのお部屋に「見せ場」はありますか?置かれたモノにリズムやテンポ、メリハリはありますか?

③片づけ上手は必ず持ってる〇〇スペース!

片づけ上手とどんなに片づけても片づかなくて悩む人がいます。もしも同じ広さのお部屋、同じ量の同じモノを持っていたとしてもその差は歴然なのです。

なぜでしょう?

片づけ上手さんたちは片づかないさんたちが決定的に持ってない「あるもの」を持っているからです。

〇〇とは、、、そう、「何も置かないスペース」です。

屏風絵と同じ公式です。

何も置かないスペースをふんだんに埋め込むから、見えるモノが引き立っているのです。

片づけ上手さんたちは「何も置かない」のではなく、「空間を埋め込んでいる」のです。片づけ苦手さんは洛中洛外図の「雲」の存在感を目に、頭に叩き込んでください。自分のお部屋に「雲」に値するスペースがあるか?また、雲間から”魅せる”スぺ―スがあるのかを一度考えてみてください。

「何も置かないスペース」を最短で手に入れたいあなたには片づけレッスンをおススメします。あなたにあった「見せ場」をつくれるのも個人レッスンならではのメリット。

コロナ禍の美術展

コロナで閉鎖していた美術館もニューノーマル対応が徹底され再開しています。事前にネット予約が必要になり、ふらりと美術館に行く時代ではなくなってしまいました。

ちょっと面倒にはなりましたが、入場の混乱も避けられ、展示室内は本当に見たい人達ととんでもなく時間のある人達だけになったため非常にゆったりと落ち着いて思う存分鑑賞することができるようになりました。

混雑がいやで美術展に行くのをためらっていたタイプの人間には喜ばしいかぎりですし、おしゃべりも原則お控えください状態ですのでかなり静かに鑑賞できるようになったと思います。鑑賞環境としてはコロナ前より圧倒的に良くなっています。

コロナで高額化した入場料へ考察

この展覧会ではとにかく「屏風」と「ふすま」が圧巻でした。展示作品のほとんどが国宝か重要文化財という見ごたえのあるラインナップでじっくり見てたら2時間かかってしまいました。2時間も国宝のオーラを浴び続けますので、まさに殿様気分が味わえます。

でも実はこの展覧会、入場料が¥2,400もするのです。た、、高いっ!ですよね。(しかも今回は前期と後期で展示物が違って、それぞれの時期にこれぞっていう国宝が展示されるので両方行くと約¥5,000です)

ですが、、、

日本各地から最高峰の作品が集められていて、もしこの作品をそれぞれ自力で見に行くとなると十数万円の交通費と、ものすごい時間と手間がかかります。しかも今はコロナ禍で移動はままならないご時世。

そう考えると美術展というのは一挙に見れて最高の時短とコスパであると思いなおし、ありがたく拝観することにしました。

もう時代は変わってしまったので、ニューノーマル時代のせめてもの旅行気分に、今後は頻繁に美術展めぐりを取り入れていきたいと思った次第です。

その他雑感

未来はモノをもっと大事にできる

絵画を見るとき、わりと背景の家具や持ち物などを興味深く見ています。

絵に描くくらいなので昔は貴重な重箱や壺、超上流階級にあっては本などの高級品が多いです。西洋画では頭より高い位置の棚に壺を置くし、日本画では家具はほとんどなく壺は当然座る高さがせいぜいです。西洋には「毎日使うモノを押し入れから毎日出し入れして使う」という発想はないので日本家屋の作りは本当に面白いです。

いづれにせよ昔は家具は最低限、モノといえばすべて手作り、貴重な品か庶民の簡素な道具のどちらかしかありません。人生も半分くらいの年月しかなかったけど、その人生が尽きるまでに触れるモノの数、ましてや「所有するモノの数」はいったいどれくらいだったのでしょう。

一方、モノを使う手は相変わらず2本のままです。

私たちの人生は彼らの2倍近く延びたけれど、とてもじゃないけど使い切れない数のモノと共に生きています

今、所有するモノを減らしたい、身軽になって生きていきたいという人が増え、それがスタンダードになりつつあります。

今回、屏風やふすまといったギャラクシー感漂うトリッキーな家具(作品)をたくさん拝観し、同時にAR鑑賞を楽しんでみて、未来はもっとじっくりとモノを愛でる時代になるだろうと感じました。

戦後、わたしたちの親世代まで続いた「とにかくゲットできたら、数持ってたら幸せ」という価値観はコロナにより決定的に崩壊しました。

これからは「愛するモノを選べるチカラ」が新時代の幸せにマストな能力になっていくでしょう。

未来はモノを今よりももっともっと大事にできる。

エシカル的にもSDGs的にも世の中はそちらへ流れています。

なぜか戦国美術を観た後により強くそう感じることができたのは、戦国が明日命を落とすかもしれない破壊と創造の時代であり、コロナでこれまでの価値観が根こそぎ変わる今とどこかシンクロしたからかもしれません。

美術展インフォメーション

東京博物館 特別展「桃山 天下人の100年」 2020/11/29まで

ちなみに私はお土産はクリアファイルと決めています。地方のダサファイルも美術展の期間限定ファイルも、地震体験館などへ行ってもクリアファイル!

しかし美術展のクリアファイルは総じて高い。ですが、期間限定&観覧日でないと会場に入れないためあとで後悔するのでそこは振り切るって「ときめくモノは買う!」と決めています。

今回の美術展では巻物へのオマージュか横長に連結したダブルクリアファイルが登場していました。実際使いづらそうなのがときめかなかったので買わなかったのですが、美術展は物販店も楽しみの一つですね。

個人的№1

以下は個人的な作品の覚書です。他にもありますが書ききれない!盛りだくさんでした。

<前期>

№1135 檜図屛風 狩野永徳 : なんだろう落ち着く。

№2 78 花鳥図屏風 伝狩野永徳:花がリアルで女子大喜び。

№3 218 松鷹図襖 狩野山楽:いい意味で威圧感ある。アートってこういう使い方もあるよね。

<後期>

№1 22 四季花鳥図屏風 狩野元信 : 鳥の表情が優しくて品がある。鳥たちのさえずりが聞こえないのが不思議なくらい。和む。 

№2137 松林図屏風 長谷川等伯 : 水墨画!ミニマリスト!

№3134 唐獅子図屏風 狩野永徳 : バランス感すごい。なんかもうすごい。自信がみなぎってる。

<片づけコンサル的>

№1132 縞蒔絵螺鈿重箱 : デザインがモダンでミニマムの極み 古今東西を問わず永久に魅力的なモノ

№2148 秋草蒔絵歌書箪笥: 実用品としての機能、装飾の美とかわいらしさ、凛としつつ親しみと愛着を持てる「モノの存在意義」としても最高傑作!

№3 216/217 金銅花熨斗桐鳳凰文釘隠 : 釘を隠すのにこれだけの装飾美。神は細部に宿るからやはり細部までご指導させていただこうと再確認。

<欲しい>

№1188 菊花図屏風 (絵)伝狩野左京(書)伊達政宗: 白菊と文字の配置センスのよさよ。ドレッサースペースに置きたい!

№2 146 籬に草花図襖 狩野山雪: 籬(まがき 竹・柴を荒く編んでつくった垣)に朝顔の構図がまさにバーチャル庭!さわやかでフェミニンでエレガント!夏場が近づくときゃっきゃ言いながらこのふすまに変えてたんだろな~と想像も膨らむ。

№3 59 梅月蒔絵文台 : 仕事のモチベアップに道具って大事と思い知らされる。これにもバーチャル小宇宙が。

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