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SDG’S生誕の歴史と覚えておきたい4つのキーワード

約4分

いつの間にかあった(気がする)SDG’S。ここでざっとその歴史を振り返ってみましょう。

生まれは国連

SDG’Sは2015年9月に国際連合(国連)で開催された「国連持続可能な開発サミット」で採択されました。

MDG’SからSDG’Sへ

MDG’Sとは

そもそもは2000年9月に国連で新しいミレニアムに向けた「国連ミレニアム・サミット」が開催されそこで採択された「国連ミレニアム宣言」があります。この宣言と1990年代に開催された国際会議などの目標をまとめたものが「ミレニアム開発目標」(Millennium Development Goals)→MDG’Sです。

MDG’Sでは2015年までに達成すべき課題として8つの目標が設定されました。しかし取り組みには国や地域、性別などにより目標達成度にばらつきがあり、達成できない課題も多く残りました。

MDG’SからSDG’Sへ

MDG’Sで残された課題に、新たに浮かび上がった環境、気候変動、格差拡大などの問題を取り入れて、2015年9月の国連サミットで2016年から2030年までにすべての国で取り組む「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。

このアジェンダ(行動計画)をもとにMDG’Sの後を引き継いでSDG’S「持続可能な開発目標」が誕生しました。

こうして、様々なな取り組みの反省点を活かして、さらにきめ細かく、そして取り組みやすく、結果を出すためのゴールが設定されたのですね。

SDG’Sのキーワードのおさらい

17個のゴールやターゲットを覚える必要はありませんが、次の4つのキーワードを押さえておくと今後のエシカル活動にブレがなくなりますのでおさらいしましょう。

1・No one will be left behind

MDG’Sでは取り組みの成果を受けられない人がたくさんいました。そのため後継のSDG’Sでは「だれも取り残さない」という力強いメッセージを訴えています。すべての目標の達成をめざし、もっとも弱い立場の人々の誰かを取り残したり、誰かの犠牲をもとに達成することはあり得ない!という強い意志があるのです。

2・5つのP

SDG’Sの17のゴールには「5つのP」のいずれかひとつ以上に関わっています。

People(人) Planet(地球) Presperity(豊かさ) Peace(平和) Partnership(パートナーシップ)

買い物するときに「5つのP」が自然に頭をよぎるようになれば、「エシカル消費」はもうできたも同然ですね。

3・目標とターゲット

SDG’Sは17の目標と169のターゲットからなりたっています。ターゲットは「いつまでに、何を、だれが、どのように取り組むか」を具体的な達成項目です。

例えばGoal12 つくる責任つかう責任 には「持続可能は生産消費形態を確保する」ためのターゲットとして12-1~12-8+12a,12b,12cがあります。

  • 12-2は2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
  • 12-5は2030年までに廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により廃棄物の発生を大幅に削減する。
  • 12-8は2030年までに人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルを関する情報と意識を持つようにする。

詳しくはhttps://www.un.org/sustainabledevelopment/sustainable-consumption-production/で全文を確認できます。

4・経済・社会・環境の調和

SDG’Sの17の目標は広い範囲の問題に取り組むもので「経済」「社会」「環境」の3つのバランスがとれるように設定されています。

まとめ

  • SDG’Sは2015年生まれの5歳。しかしあと8年という責務を背負っているためみんなの手助けが絶対必要。
  • 「5つのP」はSDG’Sに限らず私たちの幸せな日常にも不可欠な要素。
  • SDG’Sは私たちの生活に直結していることがわかれば、逆にSDG’Sの達成を目指すことは難しくない!まずは意識を広げるだけでOK。

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