「アルケミスト」で有名なパウロ・コエーリョ による寓話的短編集。ブラジルの日刊紙「フォーリャ・ジ・サン・パウロ」に1993年から1年にわたり掲載されたコラム集です。ページを開くたびにハッとする短い話が書いてあり、その時々で響く話やフレーズが違って感じるのもこの本の魅力です。
そう、本の内容はすでに印刷されてずっとそこにある。自分がそのページをめくって、目にして、ハッとするのですが、その体験がまさに「マクトゥーブ(それは書かれている)」。
今日の私に、ピンときたのはP63。このお話、片づけコンサルタント目線で説明させていただこうと思います。
スペインの田舎町、オリテの近くにある居酒屋の入り口に張り紙がある。店の主人が書いたものだ。
「すべての答えを見つけたと思ったそのとき、すべての問が変わってしまった」
師は言う。
われわれは、つねに答えを探そうと汲々としている。人生の意味を理解するのに答えが重要なものだと考えているのだ。
そんなことより重要なのは、満ち足りた気持ちで日々を生きること。
そして、時がおのずからわれわれの存在の秘密を解き明かすまで、そっとしておくことだ。
何かの意味を見つけようとあまり躍起になりすぎると、自然の流れを妨げてします。
そうして、我々は神のしるしをよむことができなくなるのだ。
マクトゥーブ 賢者の教え
まず、「スペインの、、、」張り紙の件。
そのフレーズを目にするのはどこでもいいし、どんなきっかけでもいいということです。あなたが今たまたまこのブログのこの記事を読んでいるのと同義ですね。
「すべての答えを見つけたと思ったそのとき、すべての問が変わってしまった」
さすがコエーリョ。余韻があるセリフを紡ぎ出しますねぇ、、、。
さてこちらのセリフ、片づけ祭りが終わった時に感じることと全く同じかと思われます。
人は散らかった部屋を整えたかったり、探し物をしなくていい部屋にしたかったり、親やパートナーに怒られない部屋にしたかったり、やりたいことをやる人生を始めたかったり、いろんなきっかけで片づけ祭りを始めます。
こんまりメソッドには確固たるルールがありますのできっちり順番踏んで行っていただきたく、できれば公認コンサルタントをつけて祭りを終わらせていただきたいのですが、とにかく祭りを終わらせたとします。
片づけ祭りが終わった時、人は片づけのきっかけじゃないところを本当は望んでいたこと、本当にありたいと思っていた自分の姿は違っていたこと、ダメだと思っていた自分はそうじゃなかったこと、など、当初の問いへの答えとは全く違う答えにたどり着いてしまうのです。
片づけ祭りが終わったら、そこに至るまでの悩み・苦しみから解放されて、やっと思ったとうりの人生を始められる!と思うものですが、実際は「求めていた答えが欲しかったのではなかった」ことに気づくのですね。
現在見えてる悩みや感じている苦しみは、傷みの直撃を避けるためのダミーの悩みであって、真に解決すべき、すぐに取り組むべき課題ではないことが多いと言われています。
片づけへの悩みや苦しみも同じ。
念願かなって片づいた時、本当の課題が現れます。
自分でも分かってるコト、いないコト
そして恐らく、ご自分でもそのことは感じていて、それを直視できないように散らかしていたり、片づけができない自分ということにしておいて目の前の問題というカサに隠れている、ということもよくあります。
敏感な方だからこそ、無意識にそうしていることが多い気がしています。
そうなると、アタマや意識でどんなに「片づける!」「片づけたほうがいいと分かってる!」と理解していても、絶対に片づきません。いや、片づけません。いや、あなたが片づけさせません。
現実を直視したくない自分の生霊みたいなもののチカラが強い状態とでも言ったほうがわかりやすいかもしれません。
しかも人間の脳もホメオスタシス(恒常性の維持)により変化を避けようとしますから、脳と意識が一体となってあなたの片づけを阻止してきます。あなたの一部でありながら、あなたが理想の人生を送ろうとするのを引き留めるんですね。怖いですね~。
でも、脳や意識に悪気はないんです。そうやって安全なところで変化しないでこれからもず~っと生きててもらえれば、考えたり、心配したりする負担は生じませんから。
ただ、、、生きてるのはあなたで、あなたのココロはどうなのか?とうことです!
だから、ココロで片づける
今までの片づけがいつもリバウンドするのはココロに問うてなかったからです。脳と意識にはかなわなくてもココロに直接問いかけるのです。「今の自分にときめく?」って。「これってときめいてる?」って。
このあたりは専門技術がいりますので、正確に行いたい方や興味のある方は個人レッスンをお申込みいただければと思います。
そんなわけでココロに問い、ココロが出した答えに従って片づけを終わらせると、片づける前に願ったことや問うたこととは、問い自体が変わってたことに気づきます。
それが、
「すべての答えを見つけたと思ったそのとき、すべての問が変わってしまった」
このフレーズに感じたことです。
片づいてなくてもいい
そしてここです。
「人生の意味を理解するのに答えが重要なものだと考えているのだ。
そんなことより重要なのは、満ち足りた気持ちで日々を生きること。」
ここ!
私は片づけコンサルタントですが、実は片づいていなくてもいいと思っています。
というかむしろ作家や学者の資料が山積みになってる雑然と見える部屋が大好き。あれは、ロマンですよ。混沌の中の秩序、知の煌めきがホコリのスキマに散りばめられたようなあの空間。本人にしかわかない精密な地図の上にある宇宙みたいだと思っています。
(そう見えるのはひとつひとつの資料に未来の光が宿っているからであって、なんでも「とリあえず取っておく」とか「捨てないでおく」とは真逆の位置にあることは念を押してお伝えしておく必要があるでしょう)
要するに、自分と自分の人生にときめいていれば、部屋がどうこうとかどうでもいいってことです。
ただお部屋は自分のココロの投影なので、人生にときめきが欲しいなら部屋の片づけをするのが一番手っ取り早いのです。
片づけすると悩みや問題点などの解決すべき具体的な点が目に見えてあぶりだされるため、どんな高名な方のセミナーや教材よりも、確実に理想の人生を引き寄せられます。実利性が高いので片づけをご指導させていただいているのです。
部屋が片づいていたほうが、迷いずらいし、悩みにくいし、問題解決までの道筋がシンプルだし、健康にも自立神経系にもいい影響あるから、片づいた暮らしをおススメしているだけで、本来的にはあなたがあなたらしく輝いていれば、あなたもOK、私もOK♪と思っているのです。
なので本当にこのフレーズには納得感しかなく、首を縦に振りすぎてもげそうでした。
あなたの魅力のありかを私は知っています
さて、最後にこのフレーズ。
「そして、時がおのずからわれわれの存在の秘密を解き明かすまで、そっとしておくことだ。
何かの意味を見つけようとあまり躍起になりすぎると、自然の流れを妨げてします。」
私たちはもう、今のままでいいんです!ステキになろうとしなくても、お金持ちになろうとしなくても、誰かのヒーロー、ヒロインになろうとしなくても、、、。
だってもうあなたはステキで豊かで誰かのヒーロー・ヒロインなんですから。それは具体的にどこか?を探すほうがよっぽど大事で、それをしてない方が片づけ難民になりがちです。
片づけて自分のステキさに目がくらむ。その瞬間が大好きで片づけコンサルタントをやっています。
ジャングルの奥地にサバイバルしにいくような覚悟を持って片づけレッスンをお申込みいただいてますけれど、実際はお客様の中にチラチラ見える輝きを解き放つのに邪魔してるモノを取り払うだけ。ココロの中だけでできてしまうことをしています。
でもだからこそ、ひとりで行うのは難しいんです。ぜひ私を呼んでいただきたいと思います。あなたの輝きで満たされたお部屋を見るのが私の生きがいですし、そこに導くのが私の使命だからです。
「満ち足りた気持ちで日々を生きる」
そのために私は片づけレッスンを準備して、あなたからのご連絡をお待ちしております。
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