「エシカル消費」ってよく聞きますよね?2020年7月からのレジ袋有料化もそのひとつ。ちょっと前の「エコ」との違いがよくわからないかもしれませんね。
「エシカル消費は」SDG’Sのゴールとしては12(つくる責任つかう責任)の「持続可能な生産・消費形態の確保」に含まれますが実際は複数のゴールとターゲットにまたがった課題です。
エシカル消費ってなんですか?
私たちは何かを食べて、何か服を着て、カバンを持って、靴を履いて歩く、、、。消費することはすなわち生きることです。毎日、そして一生、私たちは何かを生産しては消費して経済活動しています。
私たちは消費するために生まれてきたといっても過言ではありません。消費することは自然の営み。それ自体には何の問題もなかったのです。
しかし私たちが「便利」や「安価」を求めすぎた結果、地球環境や労働環境に著しく負担をかけた商品ばかりが流通することになってしまいました。
私たちが日ごろ何も考えず買いものする行為が地球や人をじわじわと苦しめていたことが一周回って私たちの環境にも影響を与え始めています。
自分の生活で実感するというよりはニュースやネットで知ることのほうが多くて、まだなんとなく「遠い世界のどこかの国の話」のように感じることも多く、当事者意識はまだまだ薄いのですが、統計上、実生活でひしひしと感じる日はかなり迫っているのです。
エシカル消費とは
東京都生活文化局では「人や社会、環境に配慮した消費行動」のことを「エシカル(倫理的)消費」と定義しています。
買い物するときに、できること (例)
買い物に袋が必要な場合は、マイバッグを持参する
必要な食品を必要なときに必要な量だけ購入する(食品ロスの削減)
リサイクル素材を使ったものや省エネ製品など環境に配慮した商品を購入する
地元の産品を購入する(地産地消)
被災地の産品を購入する(被災地支援)
福祉施設で作られた製品を購入する(障害者の自立支援)
エシカル消費に関連する認証ラベル・マークのついた商品を購入する → <参考>関連する認証ラベル・マーク
フェアトレード※商品を購入する
※開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、開発途上国の生産者・労働者の生産力や経済状況の向上を目指す貿易の仕組み寄付付き商品を購入する
東京くらしWEB https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/manabitai/ethical/start1.html
買うモノと買い方と買った後まで考えて買い物するのが「エシカル消費」
買うモノの出どころを考える
生産過程で誰も犠牲になってないか?
- 働く人の労働環境(建物の衛生状況や労働時間なども)はよいか?
- 働く人の働きがいはあるか?
- 働くことで質の高い暮らしに結び付くか?
- 資源やエネルギーを無駄にせず生産活動しているか?
- 空気や水や土の汚染につながらない生産過程を踏んでいるか?
「製品ライフサイクル」とは
原料から、製造、輸送、使われて、捨てられて、再生されるまでのモノの一生を表す言葉。どの過程においても健康や環境に与える悪影響を最小になるものを選ぼう!私たちはエシカルに配慮した製造をしている企業の製品を選ぶことで応援できます。これがエシカル消費。
買い方がエシカルかを考える
- 必要な分だけ買って、食べきる・使い切る
- 過剰包装の製品を選ばない
- リサイクルできるものを選ぶ
- プラスチックごみを減らすためにマイバックを持参する
食品ロス(まだ食べられるのに捨てられてしまう食品廃棄物のこと)の45%は家庭からでています。
お店で賞味期限が近いものから買って帰るだけでもエシカルに貢献できます。
消費したあとがエシカルか?
- 2030年までに消費者レベルで一人当たりの食品は危機物の量を半分に減らす(ターゲット12-3)
- 廃棄物の発生防止、削減、再生利用、再利用により廃棄物の発生を大幅に減らす(ターゲット12-5)
- 4R(Reduce Reuse Recycle Refuse)
従来の「エコ活動」はここにフォーカスされてますね。シャンプーや洗剤のエコパックを使うことなんかで一番身近で参加しやすいエシカル消費ですね♪土に還る繊維でできた衣類なんかがファッション業界でも注目されています。
今後もその生産は続き、発展できるか?
例えばプラスチックごみは燃やせば二酸化炭素を出して地球温暖化につながり、最終的に海に流れれば海洋プラスチック汚染の原因にもなります。伐採しすぎた森や採掘しつくした鉱山はその森に住んでいた住民や動物の生命を脅かしています。
SDG’Sのスローガンは「誰も取り残さない」です。
どんな人の暮らしも守られ、より良くより幸せに、将来的に発展できる条件を奪い尽くすような開発や生産体制は減らしていかなくてはいけません。
それは今まで開発の恩恵を受けていた人々にはガマンを強いることになることも多いでしょう。そこでガマンを選ぶこと、「もっともっと」をしてしまっている我に返ることが大切です。
一度破壊された自然は回復するとは限りません。そうなると、もうその産業の開発はできず、その地域やその産業に関わるすべての人、恩恵を受けていたすべての人の発展はストップしてしまいます。SDG’Sが「持続可能な開発目標」と掲げているのはここなのですね!
エシカル消費を意識するだけで「片づけられない」悩みは激減する
本当に必要なモノだけを買うだけでOK
所得が高い国では所得が低い国より一人当たり13・5倍も天然資源を消費しています。
だから、日本に暮らす私たちのほんの小さな意識の変化と小さなChoiceが天然資源の枯渇、エネルギー不足、環境破壊、大量廃棄による気候変動といった地球環境の大問題を大きくしたりも小さくできたりもするのです。
だから、私たちには本当に必要で大切にできるモノを選べるチカラが必要です。まずは本当に必要なモノを必要な量だけ買うようにすればOKです。
エシカル消費に賛同しているお店で買うことを選ぶ
商品の出どころやエシカル意識の高い生産者かどうかや、環境に配慮した売り買いをしている業者かなんていうのは一般消費者にはパッと見ではわからりません。
だから手っ取り早くエシカル消費に賛同しているお店で買い物するようにすればOKです。
なんとなく、なんとなくですが、フェアトレードのチョコを置いている率がお店のエシカル度と比例しているように思って基準にしています(回転率が悪いから意識の高い店舗でないと置きたがらないよね)。
エシカルに協賛している企業の商品を選ぶ
こちらもお店選びと同様、企業のHPをみてどんな活動をしているか?買いたい製品にどんなエシカル賛同活動がされているかなどを日々チェックしておいて、迷ったらエシカルに協賛している企業の商品を選びましょう。
ただしここは非常に見破り難いカラクリが施されている場合が多く判断はとても難しいのでここでは割愛します。
だからEthical Choice!
エシカル消費は買い物で行う選挙と言われていいます。
私たちは何かを買うたびに未来を託された重要な選挙権を行使しているのです。
だから自分の「消費するチカラ」を何をChoiceすることに使っていくのかが非常に重要です。
Choiceの方向性を変えていくことで、確実に未来は変わっていきます。
結局は私たちの「選ぶチカラ」にかかっている
私たちの「選ぶチカラ」にEthicalを添えて、今も未来もみんなに心地いい経済生活をフツーのことにしていきましょう。そのチカラをつけるために必要なのがまずは「片づけ」になります。
なぜ「EthicalChoice」に片づけが必要か?
「いままでChoice」から「エシカルChoice」へ
なぜなら今のあなたの生活、あなたの持ち物すべては今までのあなたの選択でできているからです。
これまでどんな基準からモノを選んできたのか、そしてそのChoiceに満足してきたのかを問いかけることは価値観が変わる時期に非常に有効な手段です。
時に苦痛を伴うこともあるため、意識的にできる人は少なく、多くの人は「片づけたいな」と思う程度で次のマインドのフェーズに移行してしまいます。
しかし、今日は今までとはケタ違いに生きてく世界が変わっていく歴史的な転換期にあります。
ここでしっかりこれまでのモノ選びの基準から自分が変わりゆくことを確認することができるかできないかは、今後数年続くといわれる混とんとした時代を自分主導で生きていけるかの分かれ道となりそうです。
これから選んでいくモノがはっきりと替わり、持ち物が入れ替わり、知り合っていく人が変わっていき、やがて理想の暮らしへと変化していきます。
社会通念や価値観が激しく変わるこの数年を自分の信念に沿って、自分主導で乗り越えられるか、飲み込まれて自分らしく生きることをあきらめるかは今の自分の持ち物を見つめ、そして捨てる(選ぶ)ことができるかどうかにかかっています。
大切なモノが見えてくる
そんなにたくさんのモノは持てないんだと、そしてそんなにたくさんのモノは必要なかったんだと、静かにわかります。
だからこそあなたを支えてくれる大切なモノが際立って見えてきます。
片づけは、「大切なモノ」がクリアに見えるチカラと、それを守る勇気や行動力を与えてくれます。そのため片づけ後には 理想的なEthicalChoiceができるようになるのです。
エシカルの道は険しく、ココロが折れそうになる日もあるでしょう。でも片づけで「大切なモノを見える目」を養っておけば、どんな時でも自分を信じて進んで行けます。
まずはあなたの環境とあなたをリンクさせる
自分のChoiceが自分のココロの向く方向と同じベクトルにあることで人生はスルスルと進んで行きます。ここを調整しないままだと思うようなエシカル活動はできません。その調整をしてくれる特別な片づけがありますが、ひとまずは「片づける」に日時を確保しましょう。
あなたの部屋に何個のエコバックがあるかわからないままエシカル消費を始めてはいけないのです。
Your Choice, Make new World
シロクマ