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こんまりメソッドではなぜ衣類を【たたむ】のか?+収納ルール

約9分

あなたはこんまりメソッドの収納2原則をご存じですか?

今回は特に「なぜ『とにかくたたむ』のか?」を考えてみたいと思います。

こんまりメソッド収納2原則

  • とにかくたたむ
  • とにかく立てる

なぜ「とにかくたたむ」のか?

結論としては「収納空間の縦スペースを活かすため」です。(ただし「こんまりたたみ」であることが前提)

しかし「こんまりたたみ」には収納状態での見た目のキレイさや取り出しやすさ、収納空間の有効利用とは別に非常に重要な意味があります。人生が変わってしまう魔法の秘密はどうやらそこに秘められているようです。

こんまりたたみとは?

まずは「こんまりたたみ」について。

「Tシャツをたたんで”立てる”」というセンセーショナルな収納方法で一躍メディアに踊りでたのは第一次こんまりブーム(2000年ごろ)。その後もこんまりメソッドのアイコン的存在の”自立する衣類たち”はこのように作ります。この記事の最後にこんまりさんが出している動画をご紹介しますので練習してみてください。

真に「こんまりたたみ」ができるようになる頃には、どの衣類も「つるんとした長方形」になります。

「つるんとした長方形で自立」してないのはNG

この「つるんとした長方形」であることがポイントで、逆につるんをしてないということは、途中の過程で大事なことが抜けている可能性が高いです。

ご自分でこんまり式で片づけてみたがリバウンドしますという方の多くは残念ながらきちんと「こんまりたたみ」ができていないことが原因です。なんとなくグズグズになっていたり、広げたらシワシワになっていたり、全体的にも美しいグラデーションを奏でていることは少ない場合が多いです。

特に、ひとつひとつが自立してない場合がほとんどで、その場合は「こんまりたたみ」をしたとはいえず、よってかえってシワになっていたり、収納がぐじゃぐじゃになる悪循環さえ生まれてしまいます。

「つるんとした長方形で自立していること」、それは見た目や機能の問題だけでなく、つるんとした状態を導く過程での衣類、ひいてはあなた自身へのねぎらいのマインドがあるかないか?を明示しています。

「こんまりたたみ」でたたむ意味

たとえば、たくさん歩いた日、たくさんPC使った日、足や肩をマッサージしたりしませんか?美脚のために毎日マッサージする方もいれば、たまにツボ押しをしたり、クリームを塗ってあげたりす方もいらっしゃるでしょう。

あなたはご自身に触れてる時、どんな気持ちで行っていますか?「お疲れ~。今日はよく歩いたわ~。私がんばったわ~。」「腰痛い、肩ぱんぱん、、痛たた、、明日までに元気になりますように~。」そんな感じでしょうか?

自分に触れてケアしてる時って「足さん、いつもありがとう。今日はたくさん歩いちゃってごめんね~」みたいに労をねぎらう気持ちになりませんか?

「こんまりたたみ」で服をたたんでる時、私たちは衣類にそれと同じ感情をつたえています。

「こんまりたたみ」は自己肯定感を高める

服への愛情や感謝を伝える、それが巡り巡って自分への愛情を自分で伝えることにつながっていき、最終的には自己肯定感を高めることになります。

こんまりたたみをしている時、知らぬ間にあなたはあなたにエールを送っているのです。

だから、その服を取り出して着用するたびに毎回ときめいて元気になるのです。

「こんまりたたみ」は慣れるとかなり早くたためるようになります。

それでもなるべく丁寧に手で圧をかけながら、服に感謝とねぎらいと愛情を伝えながら行ってください。

「ときめく服」ならメンテナンスも苦にならない

じっくりたたむことで服の痛みやヨゴレやほつれなんかに早めに気が付いてあげられます。すぐさまケアしてあげることもできます。いつでもいいコンディションで衣類としての仕事ができるようにケアしてあげられます。

人間も、カラダとココロのメンテナンスをしますよね?自分のメンテナンスと同様のことを自分の一部である衣類にもしてあげることに意味があるのです。

そこまで衣類に愛情をかけられること、それはココロや時間の余裕があるということです。

つまり、自分に余裕がある状態をさします。

もっと言えば、あなたが自分にココロに余裕のある暮らしを認めているか?を示しています。

また時間や手間をかけたいと思える大切な「ときめく服」でないとできませんよね?

それほどまでに大切にケアした服を着せるのは他の誰でもないあなた自身です。

自分を大切に思えていなければ、どうでもいい自分に着せる服なんてなんでもいいと思えて当然です。

じっくりたたむことのできる服の存在は、それを所有しているあなたのあなた自身への思いをそのまま映し出しているのです。

引き出しの中

縦空間を有効利用

あなたがお部屋で立って、座って、寝て過ごす時、床から天井までの間にかなりの空間がありますよね?同じように引き出しの中、プラスチックケースの中もその容量のかなりの部分が空いています。

こんまりたたみにはその空いた空間を有効利用する意味もあります。

引き出し収納のルール

1.色のグラデーションを守る

引き出し収納の場合のこんまりルール

手前(スペースによっては右)から明るい色、薄い素材を置き、奥(スペースによっては左)へ行くほど暗い色、厚い素材、重い質感のものの順でグラデーションになるように並べる

色のルールを守って収納しておくと、忙しすぎてちゃんとたためない時期でもひとまずしまう場所に入れておくだけでもなんとなく「片づいてる感」がでます。(衣類が自立しているので戻すところがぽつんと空いている)

お子様の小さい服なんかも細かすぎて忙しすぎてたたむ余裕がない時、せめて色のルールだけは守っておくと、見た目以上に次回探す時、探させる時に便利です。

2.ぱんぱんに収納しない

Aさん

でも私の引き出しは上までぱんぱんに詰まってますけど?

ぱんぱんに詰まった引き出し、、、それはあなたの今の状況のようではありませんか?

あなたが今抱えている問題や課題はあなたの今の引き出しの中のように重なって、どれが一番大事でどれは本当はやらなくていいか一目ではわからなくなってはいませんか?

あなたがやりたいことをするために他のいろんなことが邪魔して取り出せなくなっていませんか?

探さないとお目当ての服が見つからなかったり、取り出すのにいちいち他の衣類をよけないといけなかったり、、、など、つまり取り出したいものを1アクションで取り出せない状態です。

こんまりたたみで自立した衣類どうしをグラデーションに収納している引き出しからはワンアクションで着たい服を取り出せます。

好きな服を取り出すのにストレスがない、たったこれだけのことですが、服は毎日着ます。365回ストレスなく取り出せる1年と365回ストレスがかかる1年の積み重ねはどんな違いをもららすでしょうか?

理想は7割収納

衣類を息苦しい状態で休ませてはいけません。

息もできないほどぎゅうぎゅうに詰め込んで収納していけません。7割収納を目安にしてください。「こんまりたたみ」なら1着が自立してますので7割収納にしても倒れないので出し入れのたびにグラデーションはきれいなままです。

引き出しの中は高さをもってしっかり空間を使い切るも、決してぎゅうぎゅうに詰めず7割収納、これが理想の収納状態です。

ハンガー収納ならこうする

Bさん

ハンガー収納にしたいんですけど、ダメですか?

最終的にたたまずにハンガー収納してもかまいません。

ここまでこの記事を読んでいただいた方ならば、たたむことの意味をわかっていただけたと思います。服に愛情と感謝を伝えられればいいわけですから、あなたの家の収納スペースや、あなたの性格によって、たたんでも掛けてもどちらを選んでも大丈夫です。

ハンガー収納のルール

ただ最初は一度全部たたんで収納してみてください。あまりのカサの少なさにいったん驚いてから、ハンガー収納に戻しましょう。将来的に衣類が増えたら収納の一部をたたむ収納にして調節していけます。かける収納の場合も並べるルールがありますのでそれを順守しましょう。

ハンガー収納(かける収納)場合のこんまりルール

  • 右肩あがりに (左に暗い色・厚みのある服、長さのある服、右へ行くほど明るく・軽く・短い服の順に並べる)
  • たまに一着一着ずつ触れてあげる(かけたまま両手ではさみこんで声をかける)
  • ハンガーは統一(見た目はもとより高さが揃うことで選びやすくなります)

ハンガー収納での秘伝の技

かける収納になった衣類にはたたむ衣類より愛情と感謝を伝える機会が少なくなってしまいます。たびたび一着ずつ手を入れて声をかけてあげることをお忘れなく。そしてワードローブにキレイに並んだ衣類全体をウキウキと眺めてあげるといいでしょう。

これが世界の「Konmari FOLD」!

英語ではKonmari FOLDと名付けられている「こんまりたたみ」。オフィシャル動画が見られます。

このたたみ方の基本を応用すると、どんなにつるっつるのキャミソールやブラウスも、どんなにデザインが凝った変形ワンピも、分厚いスウェットも自立します。

衣類が自立してるなんて、これも魔法のようですよね。

コツは衣類の生地の厚みに応じて中央部分の幅を調節すること。

薄手のつるつる生地なら手のひらの横幅くらいに思い切って狭くします。セーターやフリースなどは逆にかなり広めにとります。

どんな衣類も「自立する」ポイントがあるので、最初は探りつつ「つるっとした長方形で自立する」ポイントを見極めてあげてください。

まとめ

  • 収納の2原則は「とにかくたたむ」「とにかく立てる」
  • 「つるんとした長方形で自立」したらこんまりたたみ成功!
  • こんまりたたみする時に衣類に愛情と感謝を伝える
  • こんまりたたみした衣類は色のグラデーションで収納
  • 収納は常に7割(2~3割の空間を開けておくことを意識)

こんまり流認定コンサルタント/インストラクターのChinacoがお伝えしました。

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